May
メイデーは4月の末のベルテーンの祭りの勢いそのままに行う官能と生殖の祭りです。
メイポールを広場に立ててその柱に花の冠を乗せて、男根と女陰のシンボルにして祝います。
トテモ ワカリヤスイ デス。

朝早くから男たちが森へ入り、木を切り倒して (引き抜いた若木も一緒に) 広場に運び入れます。
その列には白い服を着た少女たちも加わり、メイポールを広場に立てます。
小さな若木のメイポールは祭りが終わると撤収されますが、大きなメインのメイポールは残されてその年の間立てられます。
家の扉や窓には常緑樹の枝で作られた丸い形のリースが飾られ、メイポールも若葉や花で編んだ輪で飾り、
色鮮やかなリボンを垂らして飾り付けます。
少女たちがポールから下がるリボンの端を持ち、ダンスをしながらリボンを編んでいくと
まだ眠っている地の精霊が目を覚まし、同じく眠っている植物の成長を促して
大きな収穫をもたらすのだそうです。

夏の始まりのこの祭は森の精霊のグリーンマンの季節であり深い関係があります。
しかしヨーロッパに普及したキリスト教社会は、春と性を謳歌するこの祭を歓迎せず排除しようとしたのです。
その動きに民衆が抵抗したことから、権威に服従しないことを象徴するものになり
現代のメイデー(5月1日) になりました。

そして、グリーンマンはキリスト教がヨーロッパに布教していく過程で、
「葉の頭」 「葉の仮面」 の形で教会装飾に取り込まれ、森のシンボルとして現在も残っています。

魔除け草 ディル
古代オリエントからローマ帝国の発展とともにヨーロッパ全域に広まった、とっても強い一年草ハーブ。
鎮静・催眠にも利用され、ディルの語源は古代北欧語 「Dilla」 (なだめる) に由来するそうです。
悪魔の呪文を解いたり、邪眼を除ける魔除け草と重用され、魔女が呪文をかける時にも
使われたとか。 悪魔の力もなだめてしまうのか!?

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