june
魔女は昼の時間が一番長い夏至の日、
丘の上や有史以前の遺跡に集まり一晩屋外で中火を焚き、
美と生命の象徴である 「夏の女王」 =太陽が昇ってくるのを迎えます。

古代のケルトでは、燃える車輪を川まで転がし落とし、引き上げた車輪を太陽の神殿に納めたのだそうです。
車輪は天を運行する太陽を表し、太陽の闇を照らす超自然的な力を持つと信じられました。
太陽の力が最高潮に達するこの時期に
輝く太陽神と大地の恵みの女神が結婚し、天と地の一体化する神聖さを感じたのです。

そしてこの特別な日に森に行き薬草を集めます。
夏至の日に収穫した薬草には、太陽と闇の力を留めることができ特別な治癒力があると考えられました。
この日に集めた植物を戸口に下げ、邪悪なものが家に侵入しないようにしたそうです。
ディルを筆頭に、マグワート(ヨモギ)、セント・ジョンズワート(オトギリソウ)
マリーゴールド(キンセンカ)
カモミール、プランテイン(ヘラオオバコ)、ヤロー、ワームウッド(ニガヨモギ)
夏至の日の太陽の強い力が宿った薬草をさらに篝火でいぶし
「ミッドサマー・ハーブ」 と呼んで貴重なものとして扱ったそうです。

夏至の日の夜は、このお祭りの火の周りを時計回りに回ったり、水辺で夜空を眺めたりしながら過ごします。
6月24日の 「Midsummer Night」 は妖精が現れたり、不思議がおこりやすい日なのだそうです。
皆さんも夏の夜の夢のようなひとときを楽しんでくださいね。
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