秘伝 タロット占術


「タロットカードを人にカードを触らせちゃいけないってなんで??」 「中古はダメなの??」
など、タロットを始めると色んな事を耳にして、疑問が浮かぶと思います。 SNSや占いアプリを通じてタロットに触れている皆さんにこそ、ぜひ手に取ってほしい 「原点・元ネタ」 の一冊。 (そうやったんか〜がちらほら)
日本のタロット草分けレジェンド、今ご活躍中の大御所先生の先生、アレクサンドリア木星王先生 による 『秘伝 タロット占術』
1970年代、日本にタロットが 「未知の神秘文化」 として上陸したばかりの熱狂を封じ込めた、 「魔術への招待状」 であり、まるでビートルズの来日のような一冊です。
1. 1971年の衝撃 寺山修司が 「知的な謎」 に見たもの
日本にタロットが本格的に上陸したのは、昭和46年 (1971年) ごろのことです。 当時の日本にとって、タロットは占星術をも凌ぐ爆発的なブームを巻き起こした 「新顔のカルチャー」 でした。
この新しい波に誰よりも敏感に反応したのが、劇作家・詩人の寺山修司氏。
彼は自作のタロットを出版するほどこの世界に熱中しました。 なんで創作までしちゃったの??
それは、タロットが単なる 「当てもの」 ではなく、絵の中に旧約聖書、カバラ、錬金術、秘密結社といった西洋の深遠な知恵が隠された**「知的な謎解き」**だったから、なのだそうです。
当時の人々にとって、タロットを学ぶことは、古い歴史の闇に隠された 「秘密・オカルト」 を暴くダ◯の大冒険でもありました。 この本を開けば、あなたもその歴史的な熱狂の目撃者になれるはずです。
2. 狂気と情熱の魔術師 クロウリーの 「完コピ」 奇行
本書が他の入門書と一線を画すのは、カードの裏側で命を削った魔術師たちの、あまりにも人間臭く、時に恐ろしいエピソードが満載なところです。
中でも 「世界で最も邪悪な男」 と称された魔術師アレイスター・クロウリーは真の魔術師でありながら、壮大な型破りな人物でした。
アメリカの作家ウィリアム・シーブルックが目撃した彼の奇行は、「究極の完コピ」 クロウリーはニューヨークの五番街で、見知らぬ男の後ろをピタリと歩き、その 「歩き方」 を完璧にマネし始めたのです。
そしてだしぬけにクロウリーが膝を屈して一瞬だけお尻を地面に着き、再びスッと立ち上がると、次の瞬間、前を歩いていた男もまるで糸が切れたように膝を屈し、その場に倒れ込んだといいます。 男は怪訝そうに辺りを見回し、バナナの皮でも落ちていなかったかと探し始めたそうです。
こうした常軌を逸したエネルギーが、彼の作った 「トート・タロット」 には込められています。 またこのデッキには乳房や肉体を強調したカードが多数あり、性魔術の哲学が露骨に盛り込まれています。 本書はこうした 「禁断の熱量」 (Googleの規制に引っかかる表現) を隠すことなく私たちに提示してくれるのです。
3. 歴史に消えた魔術師たちの 「呪いと祈り」
クロウリー以外にも、本書には魔術に魂を売った者たちの壮絶なドラマが記されています。
- エリファス・レヴィの霊魂召喚
19世紀の魔術師レヴィが、古代の賢者アポロニウスの霊を呼び出した際のエピソードです。 彼は異常な寒気に襲われ、失神寸前になりながら、**「一語も話すことができなかった」**と告白しています,。 - スタニスラス・ド・ガイタの不吉な鏡
呪殺の能力を持つと恐れられたガイタ。 彼がある日デスクに向かおうとした瞬間、**巨大な鏡が突然落ちてきました。**もし数秒早く席に着いていたら、彼は即死していたでしょう。 結局、彼は呪いによって早死にしたと言い伝えられています。
これらのエピソードを読むと、(もう伝わらないと思うけど) 大掃除の時に畳の下に敷いてある大昔の新聞を発見したような、えもいわれぬ感覚を味わえます。
4. 珍しいタロットの世界 教会への配慮と遊び心
当時の世界中の珍しい流行最先端デッキを、ナウなヤングに多数紹介。
- 1JJ版 (スイス)
キリスト教の怒りを買わないよう、 「女教皇」 をジュノンに、「法王」をジュピターに差し替えたという、歴史的な駆け引きエピソード - バンデンボル版 (ベルギー)
1770年製の復刻版で、 「法王」 の代わりに酒神バッカスを描き、 「吊し人」 の絵が逆さまに描いた。 - アクエリアン・タロット
1970年登場。 ハイパーデザイナーニキのイタリア生まれのデビッド・パラディニが描いたデッキは、中世風かつアール・デコ調のデザインで、初心者の方にまず購入していただきたい逸品。 - メディティション (瞑想) タロット
マーティ・イエガーの作画、フルカラーのエジプティアン・シンボリズムを主題にした幻想的でヌーディーなタロット
これらのカードを知ることで、タロットが時代や文化によって形を変えてきた、自由でクリエイティブな表現であることと、当時のタロット出版事情を学べます。 これであなたも事情通☺︎

5. 小アルカナ 日常に潜む 「毒」 と 「真実」
初心者が挫折しがちな56枚の小アルカナについても、本書は一切の妥協がありません。 著者はこれを、精霊を呼ぶための**「魔法の密儀」**と定義し、非常に具体的で生々しい解釈を与えています。 (アレ? 大アルカナは??)
現代のソフトな占いでは決して見られないような、昭和のパワーワードが並びます。
- ワンドの5 「成功を得るための戦い 内ゲバ」
- ワンドの8 「熱を帯びた恋愛 早漏 ラブレター」
- ソードの9 「愛するものを失う 妊娠中絶 重苦しい気分」
- ペンタクルのナイト 「失業者 小心 強欲」
こうした忖度のない 「毒」 と人生のドロドロとした成分がとっても昭和的。 これにより、正面から向き合う勇気をもらえるのだそうです。 (ほんまかいな)
6. 錬金術の 「暗号」 を読み解く 自分を黄金に変える哲学
最後に、本書が教えてくれる最も重要な視点は、タロットが** 「錬金術のプロセス (アルス・マグナ)」**であるという点です。
例えば 「塔」 のカード。 ウェイト版では塔の先端を直撃する落雷が黄色い 「W」の形で描かれています。 本書はこれが、二つの 「V」 を組み合わせた記号であり、錬金術における 「蒸溜器」 を意味していると説き明かします。 錬金術とは、単に鉛を金に変えることではなく、「未熟な自分 (鉛) を、霊的に目覚めた存在 (黄金) へと変容させるプロセス」 のことです。
タロットを占うことは、あなた自身の魂を磨き上げ、より輝く 「黄金」 へと進化させていく、知的な錬金術であると述べています。
最後に
この本を読み終えたとき、あなたのタロットに関する知識に厚みが加わったように感じ、手元にあるタロットカードは 「魔法の鏡」に変貌を遂げているでしょう。
情報が溢れ、本質が見えにくい現代だからこそ、こうした 「暑苦しい 古典的な重みと魔術的な情熱」 を持った本に触れることが、あなたの最大の武器になります。
クロウリーが歩き方をマネしたように、あなたも本書を通じて 「運命の足跡」 をたどる術を身につけてみませんか?
ページをめくれば、レジェンドが示した神秘の道が、あなたの未来を明るく照らしてくれるでしょう。

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